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規約改訂委員会

上野 秀樹(防衛医科大学校 外科学講座)

活動要旨

 「大腸癌取扱い規約」の初版の発刊は1977年9月に遡ります。その後、学問の発展や治療法の進歩に伴って補遺改正され、2018年7月に第9版が発刊されました。本邦において、大腸癌の診断学と治療体系は独自の発展を遂げてきましたが、40年以上にわたり「大腸癌取扱い規約」はその中心的役割を担ってきました。
 癌取扱い規約は、個々のがんの特徴や治療内容を評価・記録するためのルールや、検体の取扱い方法や統計手法を規定した、いわば定義集(definitions)です。これによって、全ての医療施設において共通の基準に沿ってがんの状態や治療の効果を評価することができます。癌取扱い規約はがん医療や研究の進歩を反映して数年毎に改訂されています。国際的には国際対がん連合(UICC)が進行度の定義を定めたTNM分類や、国際がん研究機関(IARC)が組織分類を定めた世界保健機関(WHO)分類などがあり、いずれも数~十数年毎に改訂されています。
 「大腸癌取扱い規約」の改訂は、TNM分類をはじめとする国際基準や、わが国で刊行されている他臓器の癌取扱い規約との整合性を重視しつつ、世界に冠たるわが国の大腸癌治療成績のさらなる向上に資する独自のルールとしての規約の役割を堅持することを基本理念としています。規約改訂に際し、国際基準との整合性を図る重要性は論じるまでもありませんが、本邦で積み重ねられた臨床経験と堅実な研究体系に則って得られたエビデンスを重視する立場から、大腸癌研究会の委員会や各種プロジェクト研究で得られた研究成果は、十分な吟味を行った上で適切な形で規約に収載したいと考えています。

 以上より、本委員会では(1)「大腸癌取扱い規約第9版」に存在する課題の把握と改訂、(2)大腸癌研究会の各委員会・プロジェクト研究成果の吟味と規約記述への反映、(3)UICC TNM第9版との整合性・翻訳可能性の評価、(4)他臓器の癌取扱い規約との整合性への配慮の4点を重要な骨子として「大腸癌取扱い規約」の改訂作業を進めて参ります。「大腸癌取扱い規約第10版」は、UICC TNM分類の改訂時期も考慮して2025年の発刊を計画しておりますが、より早期に改訂を要する重要項目につきましては、改訂内容を大腸癌研究会ホームページにて公示いたします。

規約改訂委員会

委員長 上野 秀樹
委員 味岡 洋一 池  秀之 石原聡一郎 伊藤 雅昭 猪股 雅史
浦岡 俊夫 大植 雅之 岡島 正純 金光 幸秀 河内  洋
絹笠 祐介 九嶋 亮治 幸田 圭史 小林 宏寿 斎藤  豊
島田 安博 関根 茂樹 田中 信治 村田 幸平 八尾 隆史
山口 研成 山口 茂樹 山田 一隆    
adviser 固武健二郎 冨田 尚裕 橋口陽二郎    
事務局 岡本 耕一

(五十音順)

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