池 秀之(横浜保土ケ谷中央病院)
大腸癌手術の精度を決定する上で最も重要なものがリンパ節の命名とgradingです。日本の大腸癌取扱い規約は第1版以来、ただ単にリンパ節の命名のみでなく、根治的な手術を施行するには、どこまでのリンパ節郭清が必要であるかという、手術の規範を推奨する形で進歩してきました。これは世界に類のないことであり、そのデータは国際的に高く評価されつつあります。しかし一方で、実際の臨床や手術に際しての大腸癌取扱い規約の運用上の問題点、国際性、根治度や全体のStagingなどについての問題点が浮き彫りになり、随時改正する必要性も生じてきました。当委員会は主なる目的をこの点において、20年以上にわたり規約委員会の重要部門として規約改訂の提案を行ってきました。昨年に第9版の改訂版が出版されましたが、次回の改訂(第10版)へ向けて規約改定委員会の活動が開始されました。リンパ節委員会では大腸癌のリンパ節に関する課題をTNM分類第8版や胃癌取扱い規約などとの整合性を念頭にワーキンググループを立ち上げて検討しています。
委員長 | 池 秀之 | ||||
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委員 | 赤須 孝之 | 秋吉 高志 | 石部 敦士 | 板橋 道朗 | 伊藤 雅昭 |
上野 雅資 | 大植 雅之 | 大田 貢由 | 小川 真平 | 小澤 平太 | |
金光 幸秀 | 川村純一郎 | 衣笠 哲史 | 固武健二郎 | 神藤 英二 | |
須藤 剛 | 高橋 慶一 | 野澤 宏彰 | 橋口陽二郎 | 長谷 和生 | |
肥田 仁一 | 森 武生 | 山口 達郎 | 吉田 武史 | 渡邉 純 |
(五十音順)