大腸癌の数%を占める遺伝性大腸癌は、これまで大腸癌や大腸ポリープの濃厚な家族歴、若い頃からの発癌などの特徴から診断されてきました。さらに、近年では、個々のがん患者さんに適した治療薬を判定したり、新たな薬物療法を探したりするための遺伝子検査がきっかけで診断される機会も増えています。
一方で、遺伝性の癌でも、発生にはライフスタイルなどの環境要因が大きく影響することが知られており、日本人のデータと、わが国の医療事情に基づいた指針が必要です。
そこで、代表的な遺伝性大腸癌である家族性大腸腺腫症とリンチ症候群に焦点を当て、大腸癌研究会で行った多施設共同研究などの結果や、わが国の医療事情をもとに、医療関係者や患者さん・ご家族に、的確な診断、治療方針と予防策をお届けしています。
「遺伝性大腸癌診療ガイドライン 2024年版」発刊のお知らせ
「遺伝性大腸癌診療ガイドライン 2024年版」が発刊されました。
※「遺伝性大腸癌診療ガイドライン 2024年版」
主な改訂点はこちら > >
(2024年7月17日)
※<正誤表>を掲載しました
正誤表(2025年3月24日)
過去の遺伝性大腸癌診療ガイドライン